ザ・究極。Muon Upgradeがジャパン・ローンチ

STEREO SOUND GRANDPRIX2016受賞

新たな「究極」を創り出すプロジェクトは滅多にあるものではありません。しかしKEFはまさにMUONでそれを成し遂げたのです。最も洗練されたKEFの音響技術が結びついたのは、先見の明をもったデザイナー、ロス・ラブグローブの官能的で有機的なフォルム。アップル、エアバス、タグホイヤー、アルテミデでの彼の偉業は、ニューヨークのMOMAやパリのポンピドゥー・センター、ロンドンデザイン・ミュージアムで展示されています。MUONのエンクロージャーのユニークなフォルムは、音響物理学とロス・ラブグローブの美的デザインが集約された結果です。それはすなわち、シーシング技術によって音を彫刻したということです。この複雑な形状は、超塑性でモデリングされ、アルミニウムで成型されます。もともとは航空宇宙用途のために開発された高温による処理で、フェラーリやベントレーで用いられています。2007年にMUONを登場させたとき、KEFのエンジニアたちは、完璧なリアリズムと正確さをもった音楽再生を絶え間なく探求する過程で磨き上げてきたKEFの基幹技術から、より緻密で洗練された手法を新たに抽出することに成功していました。しかし、もうひとつのKEFを象徴するモデル、Bladeを開発したことが、MUONの音響性能を向上させる絶好の契機ともなったのです。それこそが、最新のKEFの画期的な技術革新であるユニークなUni-Q点音源ドライバーアレイ、および、すべてのドライバーユニットの出力をシームレスに統合する手法としてKEFのエンジニアが再設計したクロスオーバーです。こうした再設計によって、従来のスピーカーに比類のない明快さと、リスニングエリアに行きわたる音波のイメージを伴って、優れたダイナミクスが実現しました。今まで以上に、MUONは間違いなく史上最高のオーディオファンのためのスピーカーであり続けるでしょう。真摯なリスナーにとって、それは天啓、大発見とも言えるものです。

1.新しいUni-Qドライバー

新しいUni-Q点音源ドライバーを革新的なMUONのエンクロージャーにフィットさせるために、アルミニウム・トリムリングは音の回折がきわめてスムーズになるよう設計しました。これにより、音の波動は何ら妨げられることなくバッフルに沿って均一に拡散されます(図1〜3を参照)。
cutmodel

2-1 トゥイーターの進化〜リア・ベンティッド

トゥイーター・ドームの背面に音圧のはけ口となる管を設けて波動を吸音材にぶつけることで、歪みの原因となる音圧がドームに越しに生じることを防ぎます。このリア・ベンティッド構造によって、リスナーはきわめて流麗な高域再生を獲得します。
vented

2-2 スティフンド・ドーム技術

より高い周波数帯まで的確に再生するためには、割り当てられた全帯域を通じて剛性を保つことを要求されます。MUONアップグレードに搭載したKEF特許の新しいスティフンド・ドームは2層のドームから成り、角の部分で三角を形作るように一体として動作することで、全体としての剛性を劇的に向上させました。求められる音響性能とメカニカルな特性を見事に両立させたイノベーションといえるでしょう。ここでは、上層のドームが主に中心から理想的な音波を放つことを担い、下層のドームが全体としての剛性をアップさせる役割を果たしています。
tweeter

2-3 タンジェリン・ウエーブガイドの進化

UONのUni-Q点音源ドライバーの前に配置されたKEF独自のタンジェリン・ウエーブガイドは、リスナーに向けてビーム状に放つ従来の一般的なスピーカーと異なり、高域拡散
性能を目に見えて向上させます。この技術とロス・ラブグローブの手による官能的なエンクロージャーのフォルムが相まって、素晴らしく立体的な音場がもたらされます。
waveup

3-1 Uni-Qドライバーの最適化

MUONアップグレードによって完成したUni-Q点音源ドライバーは、KEFが長年にわたり並々ならぬ努力によって獲得した最大の技術革新のひとつです。トゥイーター、タンジェリン・ウエーブガイド、ミッドレンジコーンを同軸上に正確に整列させることにより、ユニット相互の音の干渉を排除しながら完璧な点音源を実現します。
waveguide

3-2 リジッド・コーン

MUONアップグレードのUni-Q点音源ドライバーの新たなミッドレンジの表面に見えている放射状のリブは、内側にリブを補強することにより、全帯域を通じてコーン全体の動作を正確なものにしています。

4 全面改良されたクロスオーバー

Uni-Q点音源ドライバーが刷新し音響特性が変わったことにより、MUONアップグレードの周波数特性も改めてバランスを取り直す必要が生じました。MUONアップグレードでは、LFではより深い低音拡張を、HFとMFではMUON独特のフォルムと新しいUni-Q点音源ドライバーのもつメリットを活かせるよう、慎重に再設計されました。
driver

5 群遅延の低減

MUONアップグレードのクロスオーバーに施された変更によって、群遅延が低減されました。このグラフからも分かるように、50〜200Hzの群遅延が4th Orderから1st Orderに変更することで大幅に低減されており、タイトでよくコントロールされた低域を再現します。
groupdelay

製品名

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